
これから注文住宅を検討する方の中で、冬の寒さを快適に乗り越えるための断熱性能に注目している方は多いのではないでしょうか。
とくに土屋ホームの基礎断熱は、寒冷地でも快適な暮らしを実現する高い断熱性能が魅力です。
断熱等級や標準仕様・オプション仕様の断熱材、さらには実際に住んでみた体験談や設計段階での寒さ対策のポイントなど、気になる情報はたくさんあります。
この記事では、土屋ホームの基礎断熱が持つ断熱性能の詳細から、快適と言われる理由、さらに他の高性能ハウスメーカーとの比較や、注文住宅に取り入れたい寒さ対策の設計アイデアまでを詳しくご紹介します。
一軒家でも自分でできる寒さ対策や、基礎断熱のメリット・デメリットを理解したうえで、後悔のない住まい選びにお役立てください。
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土屋ホームの基礎断熱に関する性能と仕様を徹底解説
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土屋ホームの基礎断熱は断熱等級いくつに対応している?
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土屋ホームで採用される断熱材の標準仕様とは
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基礎断熱で選べるオプション仕様の断熱材
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断熱性能が高いハウスメーカーとの比較
土屋ホームの基礎断熱は断熱等級いくつに対応している?
土屋ホームの基礎断熱は、最新の断熱等性能等級制度において最上位である「断熱等級7」に対応できる性能を有しています。
これは、土屋ホームが寒冷地である北海道を拠点に長年住宅を提供してきた経験に裏付けられた断熱技術の賜物です。
断熱等級とは、国が定める住宅性能表示制度における「断熱性能の基準」を示す指標であり、数字が大きくなるほど断熱性が高い家を意味します。
かつては断熱等級4が最高基準でしたが、技術の進化にともない2022年から等級6と7が新たに設定されました。
土屋ホームはこの変化にも迅速に対応しており、特に「カーディナルハウス」などのフラッグシップブランドにおいては、断熱等級7を視野に入れた高性能住宅を標準化しています。
たとえば、UA値(外皮平均熱貫流率)は、最高クラスで0.24W/㎡・Kという優れた数値を記録しています。
この数値は、北海道などの寒冷地域においても、外気温の影響を最小限に抑えて快適な室温を保つ性能を意味します。
また、断熱等級7に対応することで、断熱性能が評価対象となる「子育てエコホーム支援事業」や「ZEH支援補助金」などの制度を利用しやすくなる点も見逃せません。
断熱等級7を目指すためには、断熱材やサッシなど部材の選定だけでなく、施工の精度や気密性(C値)も重要です。
土屋ホームでは、1棟ごとの気密測定を行い、厳しい社内基準(C値0.5㎠/㎡以下)をクリアした住宅だけを提供しているため、断熱等級の基準を安定して満たすことができます。
そのため、真に快適でエコな暮らしを実現したい人にとって、土屋ホームは非常に有力な選択肢の一つとなります。
断熱性能だけでなく、住み心地やエネルギーコストまで視野に入れた家づくりを考える際には、土屋ホームの断熱等級対応力は大きな魅力となるでしょう。
【関連】土屋ホーム公式
土屋ホームで採用される断熱材の標準仕様
土屋ホームでは、断熱性の高い住宅を標準仕様とするために、性能と施工性に優れた断熱材を採用しています。
標準仕様で使用される断熱材の代表は、高性能グラスウールや硬質ウレタンフォームなどの発泡系断熱材です。
これらは熱伝導率が低く、長期にわたって安定した断熱性能を維持できる素材として知られています。
具体的には、壁や屋根には120mm〜140mmの高性能グラスウールが使われ、床下にはフォーム状の断熱パネルが施工されるケースが多いです。
断熱材の種類だけでなく、その施工方法も土屋ホームの標準仕様の大きな特徴です。
「ホールハウス断熱」と呼ばれる構造で、建物全体を断熱材でまるごと包み込むような設計が標準化されています。
この構造により、断熱の弱点となりがちな基礎、屋根裏、サッシの周囲にも丁寧な断熱処理が施され、隙間からの熱損失を最小限に抑えることができます。
また、サッシには「Low-E複層ガラス+樹脂サッシ」が標準仕様で採用されています。
これはアルミサッシに比べて熱を通しにくく、窓からの熱損失を防ぐのに非常に有効です。
特に冬場に窓際が冷える現象(コールドドラフト)を抑え、室内の快適性を大きく高めてくれます。
床断熱においても、ESP材やポリスチレンフォームなどを使用し、厚みや形状に応じた最適な部材が選定されています。
これにより、断熱性はもちろんのこと、床下の結露や配管の凍結といったトラブルにも強い住宅となっています。
さらに、土屋ホームでは標準仕様においても、防蟻処理を施した断熱材を採用しており、基礎部分からのシロアリ侵入リスクを軽減する工夫もなされています。
これらの断熱材と断熱設計により、土屋ホームの住宅は外気温の影響を受けにくく、冷暖房効率が高く、結果として光熱費も抑えられるというメリットがあります。
つまり、オプションを追加しなくても快適な断熱性能が手に入るのが、土屋ホームの「標準仕様」の大きな魅力なのです。
特別な注文や追加費用なしに、このレベルの性能を得られることは、他のハウスメーカーと比較しても大きな強みだといえるでしょう。
基礎断熱で選べるオプション仕様の断熱材
土屋ホームでは、標準仕様でも十分に高い断熱性能を誇りますが、さらに上を目指す方のために、オプション仕様としてより高性能な断熱材を選ぶことができます。
これは、北海道のような寒冷地において長年住宅を供給してきた経験から導き出された、多様なニーズに応えるための工夫の一つです。
選べるオプションの断熱材には、硬質ウレタンフォーム、発泡ポリスチレンフォーム(EPS)、ネオマフォーム(フェノール樹脂系断熱材)などがあり、それぞれに特徴と適材適所があります。
たとえば、ネオマフォームは非常に断熱性能が高く、薄くても高い熱抵抗値を持つため、限られたスペースでの施工にも適しています。
また、EPSは吸水性が低く、外断熱や基礎断熱に使うことで、耐久性と防湿性を兼ね備えた施工が可能になります。
加えて、土屋ホームでは、オプション仕様においては基礎部分の断熱材にも防蟻処理済みのものを選ぶことが可能です。
これは、基礎断熱における最大の懸念点であるシロアリ被害への対策として有効です。
とくに基礎外断熱を採用する場合、外気や土壌と接する機会が多いため、防蟻性の高い断熱材を使用することで、物理的・科学的なバリアの役割を果たします。
また、床や壁、天井に使用する断熱材の厚みをアップグレードできるのもオプション仕様の大きな魅力です。
通常の120mmの厚みを160mmに変更することで、熱損失をさらに抑え、断熱等級7の性能をより確実なものにできます。
加えて、空気漏れを最小限に抑えるための高性能気密パッキンや、より高機能な樹脂トリプルサッシ、Low-Eアルゴンガス入りの高断熱ガラスもオプションで選択可能です。
このように、断熱性能をとことん追求したい場合でも、土屋ホームでは豊富な断熱材のラインナップと施工ノウハウが整っており、施主のこだわりに合わせたオーダーメイドが実現します。
さらに、設計段階での熱損失計算をもとに断熱仕様の提案も行ってくれるため、単なる材料の追加ではなく、「科学的に根拠のある断熱強化」が可能になります。
快適性と省エネ性を同時に手に入れたい方には、ぜひオプション仕様の活用も検討してみてください。
断熱性能が高いハウスメーカーとの比較
家づくりを検討する上で、断熱性能は非常に重要な項目です。
とくに寒冷地や夏の猛暑対策として、省エネかつ快適な住環境を実現するためには、どのハウスメーカーがどのレベルの断熱性能を持っているのかを比較検討する必要があります。
断熱性能を比較するうえでよく使われる指標が「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。
この数値が低いほど断熱性が高い住宅とされています。
代表的なハウスメーカーのUA値と標準仕様を以下にまとめました。
ハウスメーカー | UA値(目安) | 特徴 |
---|---|---|
土屋ホーム | 0.24〜0.30 W/㎡・K | 北海道基準の断熱、全棟C値測定、ホールハウス断熱導入 |
一条工務店 | 0.25 W/㎡・K(i-smart) | トリプル樹脂サッシ標準、ダブル断熱構法 |
セキスイハイム | 0.46 W/㎡・K以下 | 高性能グラスウール、ユニット工法 |
住友林業 | 0.46 W/㎡・K | 高密度グラスウール、木の断熱性を活かした設計 |
ヘーベルハウス | 0.6 W/㎡・K以下 | ネオマフォーム採用、ALC外壁 |
上記の表から分かるように、土屋ホームの断熱性能は全国でもトップクラスに位置しています。
特に注目すべきは、北海道を基準とした住宅設計である点です。
寒さの厳しい地域で快適に暮らすためのノウハウが詰まっており、他社と比べて「冬の寒さに圧倒的に強い家」と言えます。
また、UA値だけでなく、C値(気密性能)にもこだわっており、1棟ごとに気密測定を行っている点は他社にはない特徴です。
一般的なハウスメーカーは平均的な数値で判断する場合が多い中、土屋ホームは「実測値」を公開しており、信頼性の高さが際立っています。
さらに、施工の丁寧さや、断熱材の品質、換気システムの設計まで含めて断熱性をトータルで考えている点も評価できます。
他のハウスメーカーが高性能な断熱材だけで断熱性をアピールする中で、土屋ホームは家全体のバランスで快適性を追求しているのです。
これにより、同じUA値でも体感温度や光熱費に違いが出るケースがあるのです。
したがって、断熱性能を重視する方にとって、土屋ホームは価格以上の価値を提供できるハウスメーカーといえるでしょう。
もちろん、最終的な判断には一括見積もりを活用し、費用面・仕様面ともに他社と比較することが重要です。
断熱性能の高さとトータルのコストパフォーマンスを見極めるためにも、複数社のプランを同時に検討することをおすすめします。
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土屋ホームの基礎断熱で快適な暮らしを実現するコツ
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土屋ホームの基礎断熱は寒い?実際の口コミと体験談
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土屋ホームの基礎断熱が快適と言われる理由
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一軒家で自分でできる寒さ対策アイデア
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注文住宅における寒さ対策の設計ポイント
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基礎断熱のメリットとデメリットをしっかり理解しよう
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土屋ホームの基礎断熱における弱点とその対策方法
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土屋ホームの基礎断熱は本当に必要?選び方と判断基準
土屋ホームの基礎断熱は寒い?実際の口コミと体験談
土屋ホームは北海道を中心に家づくりを展開しているハウスメーカーとして、特に断熱性に優れた住宅を提供していると評価されています。
しかし、実際に建てた方の中には「思っていたより寒かった」という声も見られます。
それでは、なぜそう感じる人と「とても快適」と評価する人がいるのでしょうか。
一つの要因として挙げられるのは「断熱仕様の選び方」にあります。
土屋ホームでは標準でも高性能な断熱仕様を採用していますが、地域やプランによっては断熱等級6にとどまるケースもあります。
また、建物のプランニング次第では日当たりや間取りが原因で寒く感じる場合もあります。
たとえば、吹き抜けを採用した住宅でシーリングファンを設置していなかったり、窓の位置が冬の日射を遮る形になっていたりすることで、室温のムラが発生することもあります。
また、断熱材の選定が住まいの環境や用途に合っていなかったという失敗談も存在します。
逆に、満足している方の口コミでは「全館空調なしでも暖かい」「家のどこにいても寒さを感じない」「冬でも室温22℃前後をキープできている」という体験談が多くあります。
その背景には、断熱材の厚みをアップグレードしたり、防寒性の高い窓やドアを選んだり、間取りや換気方式に工夫を凝らしたりしていることが見受けられます。
また、土屋ホームでは全棟C値測定を行っているため、施工のばらつきが少なく、家ごとの気密性の差が小さいのも安心材料です。
このように、実際の寒暖差に関する評価には「仕様」「設計」「施工後の設備選定」などさまざまな要素が関係しています。
土屋ホームの基礎断熱が寒いと感じた方の多くは、外的環境や設計の工夫不足が影響している可能性があるため、契約前に詳細なヒアリングと断熱仕様の検討を行うことが大切です。
一方で、的確な設計と性能向上オプションを選べば、極寒の北海道でも「半袖で過ごせる」ほどの断熱住宅が実現することも多くあります。
土屋ホームの基礎断熱が快適と言われる理由
土屋ホームの基礎断熱が「快適」と高く評価されているのは、単に断熱材の性能が高いからだけではありません。
むしろ、「総合的な住環境設計」が断熱性の快適さを支えている大きな理由です。
まず注目すべきは「ホールハウス断熱」という、建物全体を断熱材ですっぽりと覆う考え方です。
これは床・壁・天井だけでなく、基礎部分や小屋裏まで断熱層を切れ目なく連続させることで、どの部屋にいても一定の室温を保つことができるという構造です。
さらに、地中熱を利用した換気システムも、冬の快適性に大きく貢献しています。
外の冷たい空気をそのまま室内に入れるのではなく、地中の温度と熱交換をすることで、屋内に取り込む空気の温度を安定させることができます。
これにより、換気による室温の低下を最小限に抑えることができるのです。
また、気密性の高さも快適さの大きな要素です。
土屋ホームでは、全棟に対してC値(相当隙間面積)の測定を行い、基準値を下回る高い気密性を維持しています。
これは外気の侵入を防ぎ、せっかく暖めた空気が逃げにくい空間をつくるためには非常に重要です。
そして、快適性のもう一つのポイントが「冬の結露が起きにくい」ことです。
断熱材の性能と気密のバランスが取れていることで、壁体内結露や窓の水滴がほとんど発生せず、建物の耐久性や健康にも良い影響を与えています。
一方で、床下も室内の空間と見なす設計により、床下に配管や収納スペースを設けることができるなど、実用面でも快適性を実感しやすい造りになっています。
このように、土屋ホームの快適性は「断熱材の選定+気密性能+換気の工夫+設計のバランス」が融合して成り立っています。
表面的な断熱等級だけではなく、日常の暮らし全体の中で「本当に寒さを感じない設計」がされているからこそ、「快適」と言われているのです。
一軒家で自分でできる寒さ対策アイデア
住宅の断熱性能が高くても、暮らしていく中で「足元が冷える」「暖房効率が悪い」といった悩みはつきものです。
そんなときには、住む人自身が簡単に取り組める寒さ対策を取り入れることで、より快適な室内環境を作ることができます。
まず効果的なのが「窓からの冷気対策」です。
冬場の室温低下の約50%は窓から起きているとされており、ここを工夫するだけでも体感温度が大きく変わります。
例えば、断熱カーテンや厚手の遮光カーテンを設置したり、窓ガラスに断熱フィルムを貼るのも手軽にできる対策です。
さらに、窓枠部分に隙間テープを貼ることで、冷気の侵入や暖気の流出を抑えることができます。
また、足元の寒さ対策には「ラグ」や「カーペット」を取り入れるのが効果的です。
特に床断熱が十分でないケースや、タイル・フローリングの冷たさが気になる場所では、厚手のラグマットやウレタン入りマットなどで体感温度が上がります。
加えて、「隙間風」の対策として、玄関やトイレ、洗面所などのドアの下にドラフトストッパーや隙間ガードを設置するのもおすすめです。
加湿器を活用して「体感温度を上げる」という方法もあります。
湿度が40%以下になると、同じ温度でも寒く感じやすくなるため、冬場は50〜60%の湿度を保つように意識するだけで、暖房効率も向上します。
なお、エアコンの風向きが上向きになっていると、暖気が天井に滞留してしまうため、風向きを下に向けたり、サーキュレーターで空気を循環させる工夫も忘れないようにしましょう。
このような「自分でできる寒さ対策」は、特別な費用をかけずに暮らしの快適性を大きく改善できる点が魅力です。
家全体の性能に加えて、こうした日々の工夫を積み重ねることで、冬でも快適な一軒家ライフが実現します。
注文住宅における寒さ対策の設計ポイント
注文住宅を建てる際に「冬に寒くない家にしたい」と考える方は非常に多いです。
寒さを防ぐためには、単に断熱材を入れればいいというものではなく、設計の段階から計画的に対策を講じておく必要があります。
まず最初に押さえるべきポイントは、「断熱性」と「気密性」のバランスです。
断熱性能が高くても、建物の隙間が多いとせっかくの暖かい空気が逃げてしまい、冷気が入り込んでしまいます。
そのため、住宅の隙間の大きさを示す「C値」や、断熱性能を示す「UA値」を指標に、一定以上の性能を担保できる設計を選ぶことが大切です。
特に寒冷地では、断熱等級6や7に対応できる住宅仕様が望ましく、壁・床・天井はもちろん、基礎断熱や窓・玄関ドアの断熱性にも注意を払う必要があります。
また、設計段階で取り入れられる寒さ対策として「日射取得の工夫」があります。
冬の日差しを有効に活用するために、南側に大きな窓を配置し、太陽高度の低い冬の光を部屋の奥まで取り込めるように設計するのが効果的です。
一方、北側や風が強く当たる方角には、窓の配置を控えたり、高性能な窓を選ぶこともポイントです。
間取りについても工夫が必要です。
たとえば、リビング階段を設ける場合には、階段の吹き抜け部分から暖気が逃げやすくなります。
そのため、ドアやロールスクリーンなどで仕切れるようにして、必要に応じて空間を閉じる設計が有効です。
また、玄関ホールや洗面所なども寒くなりがちな空間です。
これらの非居室空間の断熱対策や暖房手段も検討することが、家中どこにいても快適な室温を維持するために重要です。
さらに、暖房設備の選定も設計と同時に考えるべきです。
床暖房や全館空調の導入を予定しているなら、断熱性や気密性との相性を見ながら設計を進める必要があります。
エアコン1台で家全体を暖める設計を目指す場合には、間取りのシンプルさや空気の流れを意識したレイアウトが求められます。
このように、寒さ対策は建物の素材や設備だけでなく、設計の工夫によって大きく左右されます。
快適な室温を実現するためには、断熱・気密・日射・間取り・設備の5つを総合的にバランスよく設計に反映させることが大切です。
基礎断熱のメリットとデメリットをしっかり理解しよう
住宅の断熱方法には主に「床断熱」と「基礎断熱」の2種類があり、近年では基礎断熱が高断熱・高気密な家づくりにおいて注目を集めています。
特に北海道や東北などの寒冷地では、冬の底冷えを防ぎ、快適な室温を維持するために基礎断熱の採用が進んでいます。
しかし、どれほど高性能な工法であってもメリットばかりではありません。
正しく理解せずに採用してしまうと、後から後悔につながる可能性もあるため、基礎断熱の長所と短所をしっかり把握しておくことが非常に重要です。
ここでは、基礎断熱を導入することで得られる主なメリットと、気をつけたいデメリットを番号付きで分かりやすくご紹介します。
基礎断熱のメリット
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断熱性・気密性が高く、冬でも床が冷たくなりにくい
基礎断熱では、建物の基礎全体を断熱材で包み込み、床下空間を室内と一体化させるため、外気の影響を大幅に受けにくくなります。
このため、冬場の底冷えが軽減され、素足で過ごしても不快感が少ない快適な床環境が整います。
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地中熱の利用で室温が安定する
地面の温度は年間を通じておよそ15℃前後で安定しているため、基礎コンクリートがその地中熱を受けて暖まり、床下の温度も安定します。
これにより、寒暖差が激しい外気に左右されることなく、室内の温度が一定に保たれやすくなります。
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冷暖房効率が向上し、光熱費を削減できる
基礎断熱により、住宅全体の断熱性能が高まり、室温を保ちやすくなります。
その結果、暖房や冷房を強く使用する必要がなくなり、光熱費を年間通じて抑えられるという省エネ効果も期待できます。
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床下配管の凍結リスクが軽減される
基礎断熱では、床下も室内と同じ環境になるため、極寒時期でも配管が凍結しにくくなります。
寒冷地では水道管の凍結防止のためにヒーターを巻くなどの対策が必要になることがありますが、その必要性が減るのは大きなメリットです。
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全館空調や床下エアコンとの相性が良い
床下空間が断熱・気密された空間であるため、空気の循環を前提とした全館空調や床下エアコンの効果が最大限に発揮されます。
空気が自然に回りやすくなることで、部屋ごとの温度差が小さく、家全体が快適な空間に仕上がります。
基礎断熱のデメリット
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シロアリの侵入リスクが高まる
断熱材を基礎の外側に施工する外断熱方式の場合、シロアリが断熱材を通って建物に侵入する可能性があります。
しかも、断熱材が構造内部に隠れているため、目視での点検が難しく、被害に気づくのが遅れるケースも少なくありません。
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新築時は湿気がこもりやすく、カビのリスクがある
施工直後のコンクリートは多くの水分を含んでおり、床下空間が密閉されている基礎断熱では湿気が逃げにくくなります。
このため、湿気がこもりやすく、カビが発生するリスクも高くなるため、床下換気や除湿対策が必要です。
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施工の難易度が高く、施工不良が発生しやすい
基礎断熱は断熱材を丁寧に隙間なく施工する必要があり、職人の技術に大きく依存します。
施工不良があると、断熱性能が発揮されないだけでなく、結露や冷気の侵入といった問題の原因となります。
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床下の点検や修理が難しくなる
床下を断熱材で密閉してしまう構造のため、点検口や作業スペースの確保が難しくなり、床下の配管や構造部の修理・メンテナンスに手間がかかる場合があります。
長期的な維持管理を見据えて、計画的に点検スペースを設けることが求められます。
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初期コストがやや高い
基礎断熱は材料費だけでなく、施工にかかる手間も多いため、一般的な床断熱に比べて初期コストが高くなりがちです。
ただし、その分光熱費を抑えられることを考えると、長期的にはコスト回収が可能であるケースも多いです。
基礎断熱は、冬の寒さ対策や冷暖房効率の向上、省エネ住宅の実現において非常に有効な断熱方法です。
特に寒冷地や高性能住宅を求める家庭には最適な選択肢の一つと言えます。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、シロアリ対策や湿気管理、施工精度の確保といった細かな配慮も必要です。
また、導入コストとランニングコストのバランスを踏まえて検討することも重要な視点です。
断熱性能だけに目を向けるのではなく、立地条件・生活スタイル・将来のメンテナンス性までを含めた総合的な判断を行うことで、基礎断熱のメリットを最大限に活かした住まいづくりが実現できるでしょう。
土屋ホームの基礎断熱における弱点とその対策方法
土屋ホームの基礎断熱は高性能住宅に不可欠な仕様の一つとされていますが、決して万能なものではありません。
実際に採用するとなると、見えづらい部分にこそ注意が必要です。
まず最初に挙げられるのが「シロアリ対策の難しさ」です。
基礎断熱では、断熱材を建物の基礎部分に直接施工するため、床下空間が室内と同様に密閉された構造になります。
これは快適性の面では非常に優れている一方で、シロアリが断熱材を伝って侵入しやすくなるというリスクを伴います。
しかも、基礎内部に施工されることで外部から目視での点検がしにくく、発見が遅れる傾向にあります。
これに対応するためには、防蟻処理が施された断熱材を使うことが前提となります。
さらに、薬剤の効果が時間と共に薄れてしまうこともあるため、定期的な床下点検とメンテナンスをセットで考えておくべきです。
また、基礎コンクリートの乾燥期間にも注意が必要です。
新築時には基礎部分に水分が多く含まれており、この水分が断熱材の内側に閉じ込められることで湿気がこもりやすくなります。
その結果、カビの発生や構造材の劣化につながるリスクが高くなります。
このような湿気対策としては、床下に24時間換気のシステムを設置したり、除湿機能のある全館空調を取り入れる方法が効果的です。
さらに、基礎断熱の施工は一般的な床断熱よりも工程が複雑で、職人の技術に左右される部分が大きい点にも注意が必要です。
断熱材の隙間があると気密性が下がり、かえって結露や断熱効果の低下を引き起こしてしまうこともあります。
施工会社の選定にあたっては、基礎断熱に関して豊富な施工実績と専門知識を持つ会社を選ぶようにしましょう。
このように、土屋ホームの基礎断熱にも弱点やリスクは存在しますが、それぞれの課題には対策があります。
性能だけを盲目的に信頼するのではなく、住んでからの維持管理や施工の質にも目を向けることが、後悔のない家づくりには不可欠です。
土屋ホームの基礎断熱は本当に必要?選び方と判断基準
土屋ホームの基礎断熱は、特に寒冷地や高断熱・高気密住宅を求める方にとって大きな魅力となる仕様です。
しかし、すべての住宅にとって絶対に必要なものかといえば、答えは一概には言えません。
導入すべきかどうかは、地域性・暮らし方・住宅性能への期待値を踏まえたうえで判断することが大切です。
まず考慮すべきは「地域の気候条件」です。
北海道や東北のように冬場の外気温が氷点下を大きく下回る地域では、床からの冷気を遮る基礎断熱の効果は非常に高く、快適性にもエネルギー効率にも大きく寄与します。
一方、温暖な地域では、床断熱で十分な断熱性能を確保できるケースも多く、基礎断熱は過剰スペックになることもあります。
また、「家の設計と設備構成」も重要な判断材料です。
たとえば全館空調を取り入れる場合、基礎断熱との相性は良好です。
なぜなら、空調を効かせる範囲が床下にまで及ぶため、床下が密閉されていて、かつ断熱されていることが効率向上に直結するからです。
逆に、個別エアコンによる空調計画を前提としている住宅では、必ずしも基礎断熱が必要とは限りません。
さらに、「メンテナンス性」や「コスト面」も見逃せない判断軸です。
基礎断熱は、初期施工費用が床断熱よりも高くなりがちであり、施工不良時のリカバリーコストも大きくなります。
そのため、施工会社の信頼性や保証体制などをしっかり確認する必要があります。
一方で、基礎断熱によって冷暖房費が年間を通じて削減されることを考慮すれば、ランニングコストの観点からは十分に採用の価値があります。
また、温度差の少ない室内環境を実現できることは、ヒートショックの予防や、ペット・高齢者にも優しい住宅としての付加価値にもつながります。
結論として、土屋ホームの基礎断熱が本当に必要かどうかは、「地域・間取り・空調方式・将来のメンテナンス負担・施工会社の技術力」といった要素を多角的に見ながら、総合的に判断する必要があります。
住宅性能や快適性にこだわりたい方にとっては、正しく設計・施工・管理されることを前提にすれば、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
・標準仕様でUA値0.24W/㎡・Kの高断熱性を実現している
・1棟ごとの気密測定によりC値0.5以下を保証している
・ホールハウス断熱により建物全体を断熱材で包み込んでいる
・標準でLow-E複層ガラスと樹脂サッシを採用している
・床下には防蟻処理済みの断熱材を使用しシロアリ対策を強化している
・高性能グラスウールやウレタンフォームが標準断熱材として使われている
・オプションではネオマフォームやEPS断熱材が選択可能である
・オプションで断熱材の厚みやサッシ性能を強化することができる
・北海道基準で設計されており全国的にもトップクラスの断熱性を誇る
・土屋ホームは全館空調や床下エアコンとの相性が良い
・断熱性能を最大限に活かすには設計と仕様の最適化が必要である
・シロアリ・湿気・施工不良などのデメリットにも対策が用意されている
・断熱性能と気密性のバランスにより結露リスクが低い
・基礎断熱は寒冷地や高断熱住宅において特に効果を発揮する

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