
これからマイホームを検討されている方の中には、一条工務店の高い性能に惹かれつつも、内装やインテリアにもこだわりたいと考えている方が多いのではないでしょうか。
特に、InstagramやSNSで見かけるおしゃれな造作家具や、使い勝手の良い収納棚に憧れを抱くことは自然なことです。
しかし、一条工務店は「標準仕様」が非常に充実しているハウスメーカーであるがゆえに、自由な造作工事がどこまで可能なのか、費用がどのくらいかかるのかという疑問を持つ方も少なくありません。
理想の住まいを実現するためには、一条工務店の造作に関する正確な知識と、事前の情報収集が不可欠です。
本記事では、自在棚や造作棚の活用方法から、人気の高い洗面台やカップボードの選び方まで、詳しく解説していきます。
また、カウンターやスタディスペースの設置、ニッチやキャットウォークといったこだわりポイントについても触れていきます。
さらに、気になる費用や価格の目安、特殊な工事に必要となる稟議のシステム、オプション採用時の注意点についても深掘りします。
施主支給をうまく取り入れるコツや、DIYで対応できる範囲、そして何より実際に建てた方が感じる後悔や失敗談も参考にしながら、失敗しない家づくりのヒントをお届けします。
標準仕様であるグレイスドレッサーやリュクスドレッサーの魅力と比較しながら、あなたにとって最適な選択ができるようサポートいたします。
これから紹介する内容を参考に、一条工務店の造作を上手に取り入れて、機能的で美しい理想のマイホームを手に入れてください。
記事の後半では、予算オーバーを防ぐための賢い見積もりの取り方についても触れていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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- 一条工務店の造作で実現できる収納やデザインの具体例
- 自在棚やカップボードを効果的に活用するテクニック
- 標準仕様の洗面台と造作洗面台の費用や機能の違い
- スタディスペースやニッチを取り入れる際の設計ポイント
- 複雑な造作を依頼する際に必要な稟議と承認のハードル
- オプション費用を抑えつつ理想を叶える施主支給の方法
- 他社との比較でわかる一条工務店の造作のメリットと注意点

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一条工務店の造作で実現できる範囲と実例
- 使い勝手が向上する自在棚と収納の活用
- 人気の高い洗面台と標準仕様の違い
- キッチンをおしゃれにするカップボードの工夫
- スタディスペースに便利なカウンターの設置
- 施主支給を利用してオリジナリティを出す方法
使い勝手が向上する自在棚と収納の活用

一条工務店で家づくりを進める際、多くの施主が採用を検討するのが「自在棚」と呼ばれる造作収納です。
自在棚とは、その名の通り棚板の高さを自由に変更できる可動式の棚のことで、壁に設置されたレールに棚受け金具を取り付け、その上に棚板を乗せるシンプルな構造をしています。
このシンプルな構造こそが最大の魅力であり、生活スタイルの変化に合わせて収納スペースを柔軟にアレンジできる点が大きなメリットです。
例えば、パントリーとしてキッチンの横に設置する場合を考えてみましょう。
食材のストックや調理家電のサイズは多種多様ですが、自在棚であれば背の高いボトルや大きなホットプレートなども、棚板の位置を調整するだけですっきりと収納できます。
一条工務店の造作の中でも特に人気が高い自在棚は、コストパフォーマンスに優れており、採用しやすいオプションの一つです。
また、脱衣所や洗面所においても自在棚は非常に重宝します。
タオルや洗剤、着替えなどを収納する際、市販の収納ボックス(無印良品やニトリなどが人気です)と組み合わせることで、見た目も美しく機能的な収納システムを構築することが可能です。
ここで重要なのは、設計段階で「何を収納するか」を具体的にイメージしておくことです。
収納したい物のサイズに合わせて棚の奥行きや幅を決める必要がありますが、一条工務店の規格に合わせたサイズ展開があるため、担当の設計士と相談しながら最適なプランを練ることが大切です。
さらに、自在棚はDIYが得意な方にとっても魅力的な要素を持っています。
引き渡し後に自分で棚板を追加したり、好みの色に塗装したりすることで、よりオリジナリティあふれる空間を作ることができます。
ただし、壁の下地補強が必要になる場合があるため、後から自分で手を入れる予定がある場所については、事前に下地補強のオプションを入れておくことをおすすめします。
収納計画において失敗しないためには、単に棚を増やすだけでなく、動線を考慮した配置にすることが重要です。
洗濯機から取り出した衣類をすぐにしまえる位置や、買ってきた食材をスムーズに収納できる位置に自在棚を配置することで、家事効率は格段に向上します。
一条工務店の家は高気密高断熱であるため、全館空調システム「さらぽか」などを採用している場合は、収納内部の空気の循環も考慮する必要があります。
スリット入りの棚板を選んだり、扉をあえて付けずにオープン収納にしたりすることで、湿気がこもるのを防ぐ工夫も有効です。
このように、自在棚一つをとっても検討すべきポイントは多岐にわたりますが、しっかりと計画すれば、毎日の生活を快適に支えてくれる頼もしい存在となるでしょう。
- 収納物のサイズに合わせて棚板の高さを調整できる
- パントリーや脱衣所など多目的に使用可能
- 市販の収納ボックスとの相性が良く整理整頓しやすい
- DIYでのカスタマイズもしやすいシンプルな構造
- 湿気対策として空気の循環を考慮した配置が重要
【関連】一条工務店公式
人気の高い洗面台と標準仕様の違い
洗面所は、家族が毎日使う場所であり、来客時にはゲストが使用することもあるため、機能性とデザイン性の両立が求められる空間です。
一条工務店では、標準仕様として「グレイスドレッサー」や「リュクスドレッサー」といった、非常に高機能で収納力のある洗面台が用意されています。
これらは一条工務店のオリジナル製品であり、使い勝手や耐久性、そして家全体のインテリアとの調和が考慮された素晴らしい製品です。
しかし、最近ではSNSの影響もあり、「造作洗面台」を採用したいというニーズが高まっています。
造作洗面台とは、既製品をそのまま設置するのではなく、カウンター、洗面ボウル、水栓、鏡、収納などを個別に選び、現場に合わせて施工するオリジナルの洗面台のことです。
アイカ工業のスタイリッシュなカウンターや、サンワカンパニーのおしゃれな洗面ボウルなどを組み合わせることで、まるでホテルのような洗練された空間を実現できます。
一条工務店の造作で洗面台をカスタマイズする場合、標準仕様との費用の差額や、機能面でのメリット・デメリットを慎重に比較検討する必要があります。
標準仕様のドレッサーは、大容量の収納スペースや、使いやすい三面鏡、お手入れのしやすい素材などがパッケージ化されており、追加費用なしで設置できるケースが多いため、コストパフォーマンスは抜群です。
一方、造作洗面台にする場合は、それぞれの部材の費用に加えて、施工費や設計費が発生するため、総額では高くなる傾向にあります。
また、収納力に関しては、標準仕様のドレッサーの方が優れている場合が多く、造作にする場合は別途収納計画を立てる必要があります。
例えば、洗面台の下をオープンにして椅子を置けるようにしたり、見せる収納としてバスケットを使ったりするなど、ライフスタイルに合わせた工夫が求められます。
デザイン面での自由度は造作洗面台が圧倒的に高く、タイルを貼ったり、照明にこだわったりすることで、世界に一つだけの空間を作り上げることができます。
特に、「ただいま手洗い」として玄関近くにセカンド洗面台を設置する場合、コンパクトでおしゃれな造作洗面台は非常に人気があります。
注意点としては、一条工務店の場合、水回りの造作に関しては保証の範囲やメンテナンスの対応が標準品とは異なる場合があることです。
水漏れや故障のリスクを考慮し、信頼できるメーカーの製品を選定することや、施工実績のある方法を採用することが重要です。
また、洗面ボウルとカウンターの継ぎ目の掃除のしやすさなど、日常のメンテナンス性についても事前に確認しておくことをおすすめします。
最終的には、予算とデザイン、そして実用性のバランスをどう取るかが決め手となります。
標準仕様のドレッサーの一部を変更できるオプションもありますので、まずは標準品をベースに検討し、どうしても実現したいデザインがある場合に造作を検討するという流れがスムーズかもしれません。
| 比較項目 | 標準仕様(グレイス/リュクス) | 造作洗面台 |
|---|---|---|
| デザイン性 | 統一感があるが画一的 | 自由度が高くおしゃれ |
| 収納力 | 非常に高い | 工夫が必要 |
| 費用 | 標準内で収まることが多い | 高額になりやすい |
| メンテナンス | 容易で保証も安心 | 素材選びや施工に依存 |
キッチンをおしゃれにするカップボードの工夫

キッチンは家の中心であり、毎日立つ場所だからこそ、気分が上がる空間にしたいと願う方は多いはずです。
特に食器や調理家電を収納するカップボード(食器棚)は、キッチンの印象を大きく左右する要素の一つです。
一条工務店では「グランドカップボード」や「グレイスカップボード」といった、システムキッチンと同じ面材を使用した統一感のあるカップボードがオプションとして用意されています。
これらは収納力が抜群で、耐震ロック機能なども備わっており、機能面での不満が出ることは少ないでしょう。
しかし、インテリアにこだわりたい施主の中には、あえて一条工務店の純正カップボードを採用せず、造作家具や他メーカーの製品を取り入れる方もいます。
例えば、木目の美しいカウンタータイプの収納を造作し、その上におしゃれな飾り棚を取り付けるスタイルは、カフェのような雰囲気を演出できます。
一条工務店の造作でカップボードを計画する際は、家電収納の配置やゴミ箱スペースの確保など、実用性を損なわないような設計が求められます。
純正品以外のカップボードを採用する場合、注意が必要なのがサイズと設置のタイミングです。
一条工務店の家はモジュールが決まっているため、既製品のカップボードがぴったり収まらない可能性があります。
造作であればミリ単位での調整が可能ですが、その分費用は嵩みますし、事前の打ち合わせも入念に行う必要があります。
また、リクシルやパナソニックなどの他社製カップボードを施主支給や別途工事として入れる場合、取り付け下地や電源の位置などを設計段階で正確に伝えておく必要があります。
一条工務店の標準キッチンである「スマートキッチン」や「グレイスキッチン」は非常に高品質であるため、それと見劣りしないグレードのカップボードを選ぼうとすると、予算オーバーになりがちです。
コストを抑えつつおしゃれにする工夫として、下台(カウンター部分)のみを一条工務店のオプションで採用し、吊り戸棚をなくして飾り棚を造作するという方法もあります。
これなら収納力をある程度確保しながら、壁面の圧迫感を減らし、開放的でおしゃれなキッチンを実現できます。
飾り棚にはお気に入りの食器や植物を飾ることで、生活感が出すぎない素敵な空間を作ることができます。
さらに、壁紙(クロス)の選び方も重要です。
カップボードの背面の壁だけアクセントクロスを採用することで、造作家具のような特別な雰囲気を演出することも可能です。
キッチン周りは油跳ねや水蒸気などの影響を受けやすい場所ですので、デザインだけでなく、掃除のしやすさや耐久性のある素材を選ぶことも忘れてはいけません。
スタディスペースに便利なカウンターの設置
近年、リビング学習やテレワークの普及に伴い、スタディスペースやワークスペースとしてのカウンター設置を希望する方が増えています。
一条工務店では、造作カウンターの設置も比較的柔軟に対応してくれることが多く、リビングの一角や寝室、あるいは廊下のちょっとしたスペースを活用してデスクを設けることができます。
造作カウンターの最大のメリットは、空間に無駄なくフィットするサイズで製作できる点です。
既製品のデスクでは幅や奥行きが合わなかったり、脚が邪魔になったりすることがありますが、造作であれば壁付けで脚のないスッキリとしたデザインにすることも可能です。
カウンターの設置において最も重要なのが、配線計画です。
パソコンやプリンター、スマートフォンの充電器など、デスク周りはどうしてもコード類が乱雑になりがちです。
一条工務店の造作カウンターでは、天板に配線孔を開けたり、カウンターの下にコンセントを目立たないように配置したりする工夫ができます。
また、カウンターの上部に吊り戸棚を設置したり、横に自在棚を設けたりすることで、書類や文房具をすぐに取り出せる収納スペースを確保することも大切です。
スタディスペースをリビングに設ける場合、家族の気配を感じながら学習や仕事ができるというメリットがありますが、一方で生活音が気になったり、来客時に散らかっているのが見えてしまったりするというデメリットもあります。
これらを解消するために、半個室のようなレイアウトにしたり、ロールスクリーンで目隠しできるようにしたりする工夫も検討してみてください。
カウンターの素材についても、傷や汚れに強いメラミン化粧板を選ぶのか、質感の良い無垢材を選ぶのかによって、見た目も使い勝手も変わってきます。
一条工務店のフローリングや建具の色味と合わせることで、後から置いた家具のような違和感なく、部屋全体に統一感を持たせることができます。
さらに、照明計画も忘れてはいけません。
手元を明るく照らすダウンライトや、おしゃれなペンダントライトをカウンターの上に設置することで、作業効率を高めるだけでなく、インテリアのアクセントとしても機能します。
子供が小さいうちはスタディスペースとして使い、将来的には家事コーナーや趣味のスペースとして活用するなど、長期的な視点で用途を考えておくと、無駄のない造作になります。
施主支給を利用してオリジナリティを出す方法

「施主支給」とは、施主自身が好みの設備や部材を購入し、現場に持ち込んで取り付けてもらう方法のことです。
一条工務店は標準仕様が充実している反面、選べるデザインのバリエーションが限られていることがあるため、施主支給を活用してオリジナリティを出そうとする方は少なくありません。
よくある施主支給の品目としては、ペーパーホルダー、タオル掛け、照明器具、鏡、カーテンレールなどが挙げられます。
特に、アイアン製のペーパーホルダーや、アンティーク調のブラケットライトなどは、空間の雰囲気を一気におしゃれに変えてくれるアイテムです。
しかし、一条工務店で施主支給を行うにはいくつかのハードルやルールが存在します。
一条工務店の造作に関連して施主支給を行う場合、取り付け費用の発生や、保証対象外となるリスクについて事前にしっかりと確認しておく必要があります。
原則として、構造に関わる部分や水回りの主要な設備などの施主支給は断られるケースが多いですが、下地補強さえしておけば後から自分で取り付けられる小物類であれば、比較的スムーズに許可される傾向にあります。
例えば、「壁補強」というオプションを採用しておけば、引き渡し後に自分で好みの棚やフックを取り付けるDIYが可能になります。
これは厳密には施主支給とは異なりますが、自分の好きなアイテムを取り入れるための有効な手段です。
施主支給を行う際の注意点として、現場への搬入タイミングの管理が挙げられます。
工事の進捗に合わせて適切な時期に物が届くように手配しなければならず、早すぎれば保管場所に困り、遅ければ工期に遅れが出る可能性があります。
また、商品のサイズや仕様が合わないといったトラブルも自己責任となるため、図面をよく確認し、間違いのない製品を選ぶ知識が必要です。
照明器具に関しては、一条工務店の提携メーカーから選ぶのが一般的ですが、どうしても使いたいペンダントライトなどがある場合は、引っ掛けシーリングのみを施工してもらい、引き渡し後に自分で取り付けるのが最も簡単でトラブルの少ない方法です。
ニッチ(壁を凹ませた飾り棚)の中に好みのモザイクタイルを貼りたいといった要望も、施工の手間がかかるため敬遠されがちですが、部材を支給して施工費を払えば対応してもらえるケースもあります。
営業担当や工事監督との良好な関係を築き、「どうしてもこれをやりたい」という熱意を伝えつつ、無理のない範囲で相談することが成功の鍵です。
- 取り付けたいアイテムが施主支給可能か早めに確認する
- 取り付けに必要な下地補強を忘れずに依頼する
- 商品の搬入時期を工事監督と綿密に打ち合わせる
- サイズや規格の適合を自己責任で確認する
- 保証の適用範囲が変わることを理解しておく
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一条工務店の造作で失敗しないための注意点
- 複雑な設計には稟議の承認が必要
- こだわりすぎると跳ね上がる費用の目安
- できないことを事前に理解して後悔を防ぐ
- 採用できるオプションと標準品のバランス
- 理想の空間には一条工務店の造作が最適か
複雑な設計には稟議の承認が必要

一条工務店での家づくりにおいて、しばしば耳にする言葉に「稟議(りんぎ)」があります。
これは、標準仕様や通常のオプションリストにはない特別な施工や仕様変更を希望する場合に、本社や設計部門の承認を得るための手続きのことです。
他のハウスメーカーや工務店であれば、現場の大工さんとの話し合いで決まるような些細な造作変更でも、一条工務店では厳格なルールに基づいて管理されているため、稟議が必要になるケースが多々あります。
例えば、壁の位置を数センチずらしたい、特殊な形状のニッチを作りたい、標準外の床材を使いたいといった要望は、稟議の対象となる可能性が高いです。
一条工務店の造作で稟議が必要となる場合、回答までに時間がかかるだけでなく、場合によっては「施工不可」として却下されることも覚悟しなければなりません。
一条工務店がこれほどまでにルールを厳格化している背景には、「家は性能」という理念を守るための品質管理の徹底があります。
気密性や断熱性、耐震性を損なう可能性のある変更は、どんなに施主が希望しても認められないことが多いのです。
また、稟議が通ったとしても、通常のオプション価格よりも割高な「稟議価格」が提示されることが一般的です。
これは、標準化された工程から外れることによる手間賃や、特注部材の調達コストが含まれるためです。
稟議を通すためのコツとしては、過去に同様の施工事例がないかを営業担当に調べてもらうことや、なぜその変更が必要なのかという合理的な理由を明確に伝えることが挙げられます。
Instagramなどで見つけた施工例を提示し、「これと同じようにしたい」と相談するのも有効ですが、その事例が施工された時期や地域(FC店など)によっては、現在は対応不可となっている場合もあるので注意が必要です。
設計の打ち合わせが進んでから稟議を提出すると、結果待ちのためにスケジュールが遅れてしまうリスクもあります。
そのため、こだわりの造作や特殊な仕様を希望する場合は、契約前や設計の初期段階で要望を出し、実現の可否を確認しておくことがトラブルを防ぐためには重要です。
稟議はあくまで「例外的な対応」であることを理解し、通ればラッキーくらいの気持ちで臨むのが精神衛生上良いかもしれません。
こだわりすぎると跳ね上がる費用の目安
家づくりにおいて予算管理は避けて通れない課題ですが、造作にこだわりすぎると見積もり金額は驚くほど跳ね上がります。
一条工務店は坪単価がある程度決まっているため、本体価格は把握しやすいですが、そこにオプション費用や造作費用が加算されていく仕組みです。
造作に関する費用は、材料費だけでなく、大工さんの手間賃(施工費)や設計料が含まれるため、既製品を購入するよりも高額になることが一般的です。
具体的な費用の目安として、例えば自在棚を一箇所設置する場合、大きさにもよりますが数万円程度の追加費用が発生します。
これが家中のあちこちに増えていけば、塵も積もれば山となり、数十万円の増額になることも珍しくありません。
また、造作洗面台や造作カップボードを一から製作する場合、標準品を採用せずに減額された分を差し引いても、数十万円から百万円近くの追加出費になるケースもあります。
一条工務店の造作費用を抑えるためには、本当に必要な場所だけに絞って採用し、市販の家具やDIYで代用できる部分は柔軟に切り替える判断が大切です。
例えば、子供部屋の収納は将来的に撤去する可能性もあるため、造り付けにせず市販の家具で対応する。
書斎の本棚も、壁一面の造作棚に憧れる気持ちは分かりますが、既製品の本棚を並べたほうがコストは圧倒的に安く済みます。
見積もりを確認する際は、個々の造作費用の内訳をしっかりと説明してもらい、費用対効果に見合っているかを冷静に判断しましょう。
中には、「セットオプション」や「キャンペーン」を利用することで、通常よりもお得に造作のような仕様を追加できる場合もあります。
営業担当者は最新のキャンペーン情報を持っていますので、予算内で要望を叶えるための提案を積極的に求めてみるのも良い方法です。
予算オーバーで後悔しないためにも、契約前に「やりたいこと」を全て盛り込んだ見積もりを出してもらい、そこから優先順位の低いものを削っていくという「引き算」のアプローチをおすすめします。
最初に安めの見積もりで契約してしまうと、後から要望を追加するたびに金額が上がり、最終的に予算が破綻してしまう恐れがあるからです。
住宅ローンの返済計画に無理がないよう、造作への投資は慎重に行いましょう。
できないことを事前に理解して後悔を防ぐ

一条工務店の家は「ツーバイシックス工法(枠組壁工法)」を採用しているため、構造上の制約により、できない造作や間取りの制限が存在します。
これを理解せずにプランニングを進めると、「思っていたのと違う」「希望が叶わなかった」という後悔につながりかねません。
最も大きな制約の一つが「耐力壁」の存在です。
建物を支えるために必要な壁は、くり抜いてニッチを作ったり、窓を開けたり、撤去して広い空間を作ったりすることができません。
そのため、ここに飾り棚を作りたいと思っても、そこが耐力壁であれば諦めざるを得ないのです。
また、全館床暖房が標準装備されているため、床に穴を開けてコンセントを設置する(フロアコンセント)ことや、床下収納を自由に配置することにも制限があります。
一条工務店の造作を検討する際は、構造上のルールや「一条ルール」と呼ばれる独自の施工基準があることを前提に、設計士と密にコミュニケーションを取ることが不可欠です。
例えば、階段下のスペースを有効活用して収納やトイレにしたい場合でも、床暖房の配管や構造躯体の関係で、高さや広さが制限されることがあります。
他にも、気密性を保つために、壁に穴を開けるような施工(例えばエアコンの隠蔽配管や、外壁への器具取り付けなど)には慎重な判断が求められます。
「できない」と言われるとネガティブに感じてしまうかもしれませんが、裏を返せば、それらは全て家の性能と安全性を守るための措置です。
できないことリストを事前に把握しておくことで、代替案を考えたり、他の部分でこだわりを実現したりと、前向きにプラン修正を行うことができます。
営業担当や設計士に「絶対に譲れないポイント」と「妥協できるポイント」を明確に伝え、プロの視点から実現可能な最善策を提案してもらいましょう。
時には、一条工務店以外のハウスメーカーを検討の土台に乗せることで、自分たちの要望が一条工務店の仕様とマッチしているのかを客観的に見直すきっかけにもなります。
採用できるオプションと標準品のバランス
一条工務店の最大の強みは、標準仕様のグレードの高さにあります。
キッチン、洗面台、バスルーム、収納、窓、床暖房など、他社では高額なオプション扱いになるような設備が、最初から本体価格に含まれています。
そのため、造作や有料オプションをあれこれ追加しなくても、十分に快適で豪華な家に住むことができるのです。
このメリットを最大限に活かすためには、標準品をベースにしつつ、どうしてもこだわりたい部分にだけ造作やオプションを投入するというバランス感覚が重要になります。
全てを造作や特注品にしてしまうと、一条工務店を選ぶコストメリットが薄れてしまいます。
例えば、メインの洗面台は収納力抜群の標準品を採用し、来客の目に触れる玄関手洗いだけは造作でおしゃれにする。
または、カップボードは標準品を採用するが、キッチンカウンターの上だけはペンダントライトと飾り棚で演出する。
このようにメリハリをつけることで、予算を抑えながらも満足度の高い空間を作ることができます。
一条工務店の造作と標準品を上手く組み合わせることで、機能性とデザイン性を両立させ、賢く理想のマイホームを実現しましょう。
オプションカタログ「仕様確認ノート」などを熟読し、何が標準で何がオプションなのかを正確に把握することから始めましょう。
また、宿泊体験棟や完成現場見学会に足を運び、実物を見て触れてみることも非常に参考になります。
写真やカタログだけでは分からない質感やサイズ感を確認し、自分たちの生活に本当に必要なものは何かを見極める目を養ってください。
理想の空間には一条工務店の造作が最適か
ここまで、一条工務店における造作の可能性や注意点について詳しく解説してきました。
自在棚やカウンターといった使い勝手の良いオプションから、洗面台やカップボードなどのデザインに関わる部分まで、工夫次第で理想の住まいに近づけることがお分かりいただけたかと思います。
しかし、最終的に「一条工務店の造作」があなたにとって最適解かどうかは、家づくりで何を最優先にするかによります。
もし、圧倒的な性能(断熱・気密・耐震)を重視しつつ、ある程度の制約の中で工夫して住みやすい家を作りたいのであれば、一条工務店はこれ以上ない選択肢となるでしょう。
一方で、性能よりもデザインの自由度や、細部までこだわり抜いた完全オリジナルの造作家具を重視したいのであれば、設計事務所や地場の工務店の方が希望を叶えやすい場合もあります。
大切なのは、最初から一社に絞り込まず、複数のハウスメーカーや工務店の提案を比較検討することです。
同じ「造作棚が欲しい」という要望に対しても、メーカーによって提案内容や見積もり金額は全く異なります。
そこで活用したいのが、自宅にいながら複数の会社から間取りプランや見積もりを一括で取り寄せられるサービスです。
例えば「タウンライフ家づくり」なら、希望の条件を入力するだけで、大手ハウスメーカーから地元の工務店まで、あなたの要望に合った会社の資料をまとめて請求できます。
他社の提案を見ることで、「一条工務店ならこうするけれど、他社ならこんな提案があるのか」という新たな発見があるかもしれません。
また、相見積もりを取ることは、価格交渉の材料になるだけでなく、自分たちの予算相場を客観的に把握するためにも非常に有効です。
一生に一度の大きな買い物であるマイホーム。
後悔のない選択をするためにも、視野を広く持ち、多くの情報を集めた上で、納得のいく決断をしてください。
一条工務店の造作を検討する際も、他社の事例やアイデアを参考にすることで、より具体的で魅力的なプランが生まれるはずです。
- 自在棚は棚板の高さを変えられるため収納効率が非常に良い
- パントリーや脱衣所での自在棚活用は定番かつ実用的な選択
- 標準の洗面台は収納力とコスパに優れるがデザインは一律
- 造作洗面台は費用がかかるがおしゃれで自由な空間を作れる
- カップボードは家電のサイズやゴミ箱の位置を考慮して選ぶ
- スタディカウンターは配線計画と照明計画が成功の鍵
- 施主支給は下地補強と搬入タイミングの管理が必須条件
- 複雑な造作変更には稟議が必要で承認されないこともある
- 造作にこだわりすぎると見積もりが大幅に増額するリスクがある
- 構造上の制約(耐力壁など)によりできない間取りがある
- 標準仕様のグレード高さを活かしつつ必要な部分に投資する
- DIYで対応できる部分は引き渡し後に自分で行うのも賢い方法
- 他社のプランや見積もりと比較することで適正価格が見えてくる
- タウンライフ家づくり等のサービスで情報収集を効率化する
- 優先順位を明確にし予算内で最大の満足を得られる計画を立てる

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