鉄骨の家ならシロアリの心配はいらないと考えて、ヘーベルハウスを選んだ方も多いのではないでしょうか。
ところが、10年点検の案内に防蟻処理の項目があったり、近所でシロアリ被害の話を聞いたりして、急に不安になるケースは少なくありません。
実際のところ、ヘーベルハウスのシロアリ被害は構造体に限ればほとんど起こらないものの、家全体で見ると決してゼロではないのです。
床下の床組や玄関の上り框など、家の中には木材が使われている場所がいくつも残っています。
さらに、シロアリは木材以外にも断熱材や配線の被覆をかじることがあり、思わぬ場所から被害が広がる可能性も考えられます。
この記事では、ヘーベルハウスの構造がシロアリに強いと言われる理由と、それでも油断できない弱点をわかりやすく整理しました。
あわせて、防蟻保証の期間や対象外になる条件、羽アリや蟻道といった被害のサイン、再施工にかかる費用の相場も解説します。
後半では、バリア工法とベイト工法の違いや、メーカーに頼む場合と専門業者に頼む場合の費用差についてもまとめました。
防蟻処理は5年から10年ごとに繰り返す長い付き合いになるため、依頼先の選び方ひとつで総額が大きく変わってきます。
複数の業者から一括で見積もりを取り、費用を賢く抑える方法も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
- 鉄骨とヘーベル版がシロアリの食害を受けにくい理由
- ヘーベルハウスでもシロアリに狙われやすい木部の場所
- アメリカカンザイシロアリが保証対象外とされる注意点
- 防蟻保証の期間と保証が切れてしまう条件
- 羽アリや蟻道など自分で確認できる被害のサイン
- 防蟻処理の再施工にかかる費用相場と工法の選び方
- タウンライフで優良業者を一括比較して費用を抑える方法
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ヘーベルハウスのシロアリ被害と構造の実態
- 鉄骨とヘーベル版は食害を受けにくい
- 床組や玄関框など木部が狙われる理由
- アメリカカンザイシロアリへの注意点
- 防蟻保証の期間と対象外になる条件
- 羽アリや蟻道など被害のサインと時期
鉄骨とヘーベル版は食害を受けにくい
結論から言うと、ヘーベルハウスの構造体そのものは、シロアリの食害をほとんど受けません。
理由は、家の骨組みが鉄骨で、外壁や床、屋根にヘーベル版と呼ばれる無機質の素材が使われているからです。
ヘーベル版とは、ALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートでできたパネルのことを指します。
コンクリートの一種なので、木材のように栄養になる成分を含んでおらず、シロアリの餌にはなりません。
旭化成ホームズも公式サイトで、完全無機質で腐朽しないヘーベル版と鉄骨で構成することで、シロアリや腐朽菌による構造体の損傷を抑えると説明しています。
家を支える柱や梁が食べられて倒壊するといった深刻な被害は、ヘーベルハウスでは起こりにくい構造だと言えるでしょう。
木造住宅の場合、シロアリが土台や柱の内部を食べ進むと、耐震性が大きく下がってしまうおそれがあります。
一方で鉄骨は、どれだけシロアリがいても食べられることはないため、骨組みの強さが保たれるというわけです。
ここで、木造住宅とヘーベルハウスのシロアリリスクを比べてみましょう。
| 比較項目 | 一般的な木造住宅 | ヘーベルハウス |
|---|---|---|
| 柱・梁などの構造体 | 木材のため食害のリスクがある | 鉄骨のため食害を受けない |
| 外壁・床のパネル | 合板や木材が多い | ヘーベル版(ALC)で餌にならない |
| 床下や内装の木材 | 多く使われている | 床組や上り框などに一部使われている |
| 防蟻処理の法的な扱い | 建築基準法で防腐・防蟻措置が求められる | 鉄骨造のため義務の対象外 |
表のとおり、ヘーベルハウスは木造住宅と比べて、シロアリに弱い部分がかなり少ない家だと言えるでしょう。
ただし、構造体が強いことと、家の中にシロアリが入らないことは別の話です。
旭化成ホームズの説明も、構造体の損傷を抑えるという表現にとどまっており、家全体が絶対に被害を受けないとは言っていません。
実際に、施主向けの資料では内装の木材は被害を受ける可能性があると読み取れる記載もあるようです。
ヘーベルハウスのシロアリ対策を考えるときは、構造体は安心でも木部は別と分けて考えることが大切です。
次の見出しでは、どのような場所に木材が使われていて、なぜ狙われやすいのかを詳しく見ていきます。
床組や玄関框など木部が狙われる理由
ヘーベルハウスでシロアリ被害が報告されるのは、ほとんどが家の中に残る木部です。
鉄骨とヘーベル版で骨組みを作っていても、仕上げや下地の工程では木材が欠かせないためです。
具体的には、次のような場所に木材が使われていることが多いとされています。
- 床を支える床組や床下地の合板
- 玄関の上り框(土間と床の境目にある横木)
- 壁の石膏ボードを支える間柱などの下地材
- 室内ドアの枠や階段、造作の収納家具
中でも注意したいのが、玄関の上り框まわりです。
上り框は玄関の土間コンクリートに近い位置に取り付けられるため、地面からの湿気を受けやすくなります。
シロアリは湿った木材を特に好むので、土間に近く湿気がこもりやすい場所は格好の侵入口になってしまいます。
実際に、ヘーベルハウスのオーナーのブログなどでも、被害は玄関付近の木部に集中しているという声が見られました。
玄関の上り框や床下の床組は、ヘーベルハウスの中でもシロアリに狙われやすい代表的な場所です。
また、基礎の形にも目を向けておく必要があります。
ヘーベルハウスでは布基礎が採用されているケースがあり、床下の地面が土のままになっていることもあるようです。
土がむき出しの床下は、地中にいるシロアリが基礎のすき間や配管の貫通部をつたって上がってきやすい環境と言えます。
加えて、シロアリは木材だけを食べる虫ではありません。
発泡系の断熱材やケーブルの被覆、防湿シートなどもかじることがあり、鉄骨のすき間を通り道にして奥へ進む場合もあるのです。
こうした被害は目に見えない床下や壁の中で静かに進むため、気づいたときには範囲が広がっていることも珍しくありません。
木部の量が少ないぶん、木造住宅のように家が傾くほどの被害になる可能性は低いと考えられます。
それでも、床がたわむ、上り框が浮く、建具の枠がボロボロになるといった被害が出れば、補修には数万円から数十万円の費用がかかってしまうでしょう。
鉄骨だから大丈夫と放置せず、木部がある場所を把握したうえで定期的に点検しておくことをおすすめします。
【関連】ヘーベルハウス公式
アメリカカンザイシロアリへの注意点
ヘーベルハウスのシロアリ対策を考えるうえで、近年とくに話題になっているのがアメリカカンザイシロアリです。
アメリカカンザイシロアリとは、その名のとおりアメリカ原産の外来種で、日本の在来種とは性質が大きく異なります。
日本で多く見られるヤマトシロアリやイエシロアリは、地中に巣を作り、土の中や基礎を通って建物に侵入します。
これに対してアメリカカンザイシロアリは、乾いた木材の中に巣を作り、水分がほとんどなくても生きられるのが特徴です。
羽アリが軒先や窓まわり、換気口などのすき間から直接入り込むため、床下の薬剤処理では防ぎきれません。
アメリカカンザイシロアリは地面を通らずに空から侵入するため、一般的な床下の防蟻処理では予防が難しいとされています。
被害は柱や梁だけでなく、家具や建具、窓枠、天井の下地などにも及ぶことがあります。
そのため、構造体が鉄骨のヘーベルハウスであっても、室内の木製品が食べられる可能性は否定できません。
さらに気をつけたいのが、保証との関係です。
ヘーベルハウスの防蟻保証について調べた情報によると、保証の対象はヤマトシロアリとイエシロアリに限られ、アメリカカンザイシロアリは対象外とされています。
万が一被害が出たとしても、保証では直してもらえない可能性が高いということです。
アメリカカンザイシロアリの被害には、次のようなサインがあります。
- 床や窓枠の下に砂粒のような粒状のフンがたまっている
- 木材の表面に直径1〜2ミリほどの小さな穴が開いている
- 夏場の日中に室内で羽アリを見かける
この粒状のフンは在来種には見られない特徴なので、見つけたら早めに専門業者へ相談したほうがよいでしょう。
アメリカカンザイシロアリの駆除には、木材に薬剤を注入する方法や、被害を受けた部材の交換などが必要になり、通常の防蟻処理より手間がかかります。
業者によって対応できる範囲や費用に差が出やすい分野でもあるため、1社だけの判断で決めないことが大切です。
防蟻保証の期間と対象外になる条件
ヘーベルハウスの防蟻保証は、内容をきちんと理解していないと、いざというときに使えないおそれがあります。
まず知っておきたいのは、防蟻保証の期間や条件が、契約した時期や施工内容によって異なるという点です。
ネット上の情報を見ると、防蟻保証を5年とするものと、10年とするものの両方が見つかりました。
ある調査では、ヘーベルハウスで防蟻施工をした場合に限り、ヤマトシロアリとイエシロアリについて10年の保証が付くとされています。
一方で、川崎支店の現場監督の話として、防蟻処理は標準では実施しておらず、立地によって提案するケースがあるという声も紹介されていました。
防蟻保証の有無や期間は家ごとに違う可能性があるため、まずは手元の保証書と工事の明細を確認することが第一歩です。
保証が受けられなくなる主な条件は、次のとおりです。
- 保証期間が満了したのに再施工をしていない
- 指定された点検を受けていない
- 保証対象外の種類(アメリカカンザイシロアリなど)による被害
- 増改築や外構工事で床下や基礎の状態が変わった
- 家具や内装材など保証範囲外の部分の被害
特に見落としやすいのが、1番目と2番目の条件でしょう。
10年点検のときに防蟻の再処理を行わないと、保証が延長されないという口コミも見られます。
つまり、保証は一度付いたら永久に続くものではなく、再施工を続けることで維持される仕組みだと考えてください。
また、旭化成ホームズの契約約款では、小動物による被害は保証の対象外と定められていると紹介されていました。
シロアリがこの小動物に含まれるかどうかは、契約時期や約款の内容によって判断が分かれるかもしれません。
保証の範囲が建物の構造部分や床下に限られ、家具や内装の被害は対象外になることが多い点も押さえておきたいところです。
保証について疑問がある場合は、ヘーベリアンセンターなどのアフターサービス窓口に、保証書を手元に用意したうえで問い合わせるとスムーズです。
そのうえで、保証を続けるためにかかる再施工の費用と、保証が切れた後に専門業者へ依頼する費用を比べて判断するのが賢い進め方と言えます。
羽アリや蟻道など被害のサインと時期
シロアリ被害を小さく抑えるためには、日頃から被害のサインに気づけるかどうかが分かれ目になります。
ヘーベルハウスのように木部が限られた家では、被害がゆっくり進むぶん、発見が遅れやすいからです。
もっともわかりやすいサインは、春から夏にかけて飛ぶ羽アリでしょう。
羽アリはシロアリの巣が大きく育ったときに、新しい巣を作るために一斉に飛び立つ個体のことです。
種類によって飛ぶ時期や時間帯が異なるので、目安を表で整理しておきます。
| シロアリの種類 | 羽アリが飛ぶ時期の目安 | 時間帯の目安 |
|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 4月〜5月ごろ | 雨上がりの暖かい日の昼間 |
| イエシロアリ | 6月〜7月ごろ | 蒸し暑い日の夕方から夜 |
| アメリカカンザイシロアリ | 6月〜9月ごろ | 日中が多い |
家の中や玄関まわりで羽アリを何匹も見かけたら、近くに巣がある可能性が高いと考えられます。
室内で羽アリが大量に出た場合は、すでに床下や壁の中にシロアリが入り込んでいるサインと受け止めてください。
羽アリ以外にも、自分で確認できるサインはいくつかあります。
- 基礎のコンクリートに土でできた筋のような蟻道がある
- 玄関の上り框や床を踏むと、ふかふかと柔らかく感じる
- 木部を叩くと空洞のような軽い音がする
- 床下点検口の周辺に土や木くずが落ちている
蟻道とは、シロアリが土や排せつ物を固めて作るトンネルのことで、光や乾燥を嫌うシロアリが地面から建物へ移動するための通り道です。
基礎の外側や床下点検口から見える範囲に、鉛筆ほどの太さの土の筋があれば注意が必要です。
ただし、見つけたからといって自分で蟻道を壊したり、市販の殺虫剤を吹きかけたりするのは避けましょう。
シロアリが危険を察知して別の場所へ移動し、かえって被害の範囲が広がってしまうことがあるためです。
サインに気づいたら、まずはスマートフォンで写真を撮っておき、専門業者の無料調査を受けて状況を確かめるのが安全な対応です。
無料で床下を調べてくれる業者も多いので、気になった段階で複数社に相談しておくと安心できるでしょう。
自分でできるシロアリ予防の習慣
業者による防蟻処理に加えて、日々の暮らしの中でできる予防策もあります。
シロアリは湿気と木材が大好きなので、家の周りにこの2つをそろえないことが基本の考え方です。
- 基礎の周りに廃材や薪、段ボールなどを置かない
- 雨どいの詰まりや水漏れを放置せず、基礎の周りを乾いた状態に保つ
- 床下の換気口を植木鉢や物置でふさがない
- ウッドデッキや木製の花壇は、基礎から離して設置する
- 年に1回は床下点検口から懐中電灯で中を確認する
特に、家の周りに置いた古い木材や切り株は、シロアリの巣になりやすいので早めに片付けておきましょう。
ウッドデッキを後から付けた家では、デッキの束柱からシロアリが入り込み、家の中に広がった例もあるとされています。
こうした小さな習慣を続けるだけでも、シロアリが寄りつきにくい環境を作ることができます。
そのうえで、定期的な専門業者の点検と組み合わせれば、被害を早い段階で食い止められる可能性が高まるはずです。
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ヘーベルハウスのシロアリ対策と業者の選び方
- 10年点検と防蟻処理の再施工の費用
- バリア工法とベイト工法の違い
- メーカー依頼と専門業者の費用比較
- 相見積もりで防蟻費用を値引き交渉
- タウンライフで優良業者を一括比較
- ヘーベルハウスのシロアリ対策で後悔しないために
10年点検と防蟻処理の再施工の費用
ヘーベルハウスでは、新築から10年が近づくと点検とメンテナンスの案内が届くのが一般的です。
ロングライフプログラムと呼ばれる点検制度のなかで、外壁や防水と並んで防蟻処理の再施工を提案されるケースがあります。
ここで多くの方が迷うのが、提案された金額が高いのか安いのかという点ではないでしょうか。
防蟻処理の薬剤は、環境や人への影響を考えて時間とともに分解されるように作られています。
そのため効果はおよそ5年で弱まるとされ、一般的には5年ごとの再施工がすすめられているのです。
防蟻処理は一度やれば終わりではなく、5年から10年ごとに繰り返し費用がかかるメンテナンスだと考えておきましょう。
費用は主に1階の床面積で決まり、坪単価で計算されることがほとんどです。
専門業者に依頼した場合の相場は、1坪あたり5,000円から10,000円程度が目安とされています。
経済調査会の公開データをもとにした目安では、1坪あたり約10,725円という数字も紹介されていました。
1階の床面積ごとの費用目安を表にまとめると、次のようになります。
| 1階の床面積 | 1坪5,000円の場合 | 1坪10,000円の場合 |
|---|---|---|
| 15坪(約50㎡) | 75,000円 | 150,000円 |
| 20坪(約66㎡) | 100,000円 | 200,000円 |
| 25坪(約83㎡) | 125,000円 | 250,000円 |
| 30坪(約99㎡) | 150,000円 | 300,000円 |
ヘーベルハウスは都市部の3階建てや2階建てが多く、1階の床面積が15坪から25坪程度に収まる家も少なくありません。
その場合、1回あたりの防蟻処理の費用は10万円から25万円前後になると考えられます。
ヘーベルハウスの10年点検に合わせた防蟻処理の目安として、10万円から20万円程度とする情報も見られました。
注意したいのは、60年住み続ける場合、5年ごとなら10回以上の再施工が必要になる計算だという点です。
1回20万円だとしても、長い目で見れば合計で200万円を超える出費になりかねません。
だからこそ、1回ごとの費用を数万円でも抑えられるかどうかが、家計にとって大きな意味を持つわけです。
点検で提案された金額をその場で決めずに、見積もり書を持ち帰って内訳を確認する習慣をつけておきましょう。
被害が見つかった場合の駆除と補修の費用
予防のための防蟻処理と、すでにいるシロアリを退治する駆除では、かかる費用が変わってきます。
駆除の場合は、被害のある場所への薬剤の注入や、巣の周辺の重点的な処理が加わるため、予防よりも坪単価が高くなりがちです。
一般的には、駆除の相場は1坪あたり5,000円から15,000円程度とされています。
さらに、食べられた木材を交換する補修工事が必要になると、駆除とは別に費用が必要になるでしょう。
| 補修が必要な場所の例 | 主な工事内容 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 玄関の上り框 | 框材の交換や補強 | 床材や土間との取り合いも直す必要があるか |
| 床組・床下地 | 根太や合板の部分交換 | フローリングの張り替えが伴うか |
| 建具の枠や造作家具 | 部材の交換や作り直し | アメリカカンザイシロアリの可能性はないか |
補修費用は被害の範囲によって大きく変わるため、駆除業者とリフォームの見積もりを分けて確認すると内訳を把握しやすいはずです。
被害が小さいうちに見つけられれば、補修も部分的な交換で済み、出費を抑えやすくなります。
定期的な点検と防蟻処理は、こうした大きな出費を防ぐための保険のようなものだと考えるとよいかもしれません。
バリア工法とベイト工法の違い
防蟻処理を依頼するときは、どの工法で施工するのかも確認しておく必要があります。
シロアリ対策の工法は、大きく分けてバリア工法とベイト工法の2種類があります。
バリア工法とは、床下の土や木部に薬剤を散布して、シロアリが入り込めない層を作る方法です。
点検口や通気口からホースを入れて薬剤をまき、届かない場所は床に小さな穴を開けて注入することもあります。
一方のベイト工法は、家の周りの地面に毒餌を入れた容器を埋め、シロアリに巣へ持ち帰らせて巣ごと退治する方法を指します。
それぞれの特徴を表で比べてみましょう。
| 比較項目 | バリア工法 | ベイト工法 |
|---|---|---|
| 仕組み | 床下に薬剤をまいて侵入を防ぐ | 毒餌で巣ごと駆除する |
| 30坪の費用目安 | 約100,000円〜300,000円 | 約200,000円〜360,000円 |
| 継続費用 | 5年ごとの再施工 | 年間30,000円〜50,000円程度の管理費 |
| 効果が出るまで | すぐに効く | 数か月かかることがある |
| 床下への立ち入り | 必要 | 不要 |
| 薬剤のにおいや影響 | 散布直後ににおいが出ることがある | 薬剤の使用量が少ない |
費用を抑えてすぐに効果を出したいなら、バリア工法が向いていると言えるでしょう。
反対に、小さな子どもやペットがいて薬剤をできるだけ減らしたい家庭や、床下に入りにくい家ではベイト工法が候補になります。
どちらの工法が合うかは家の造りや家族構成によって変わるため、床下を実際に見てもらったうえで選ぶことが大切です。
ヘーベルハウスの場合、床下の高さや点検口の位置、周りがコンクリートで覆われているかどうかによって、施工のしやすさが変わります。
家の周りがすべて土間コンクリートで覆われていると、ベイト工法では容器を埋めるためにコンクリートに穴を開ける工事が必要になることもあります。
また、業者によって得意な工法や扱っている薬剤が違うため、同じ家でも提案内容が大きく異なるケースは珍しくありません。
1社の提案だけで決めてしまうと、自分の家に合わない工法を高い金額で選んでしまう可能性も出てきます。
複数の業者から提案を受けて、工法と費用、保証の内容を並べて比べてみてください。
メーカー依頼と専門業者の費用比較
防蟻処理の再施工は、ヘーベルハウスに依頼する方法と、シロアリ駆除の専門業者に直接依頼する方法の2つから選べます。
どちらにも良い面と気をつけたい面があるので、順番に整理していきましょう。
まず、ヘーベルハウスに依頼する最大のメリットは、建物の図面や仕様を把握しているため安心して任せられる点です。
点検と同じタイミングで手配してくれるので、自分で業者を探す手間がかからないのも魅力でしょう。
メーカーが実施した防蟻施工の保証を延長したい場合も、メーカーに依頼するのが確実です。
一方で、ハウスメーカー経由の工事は、実際の作業を協力業者が行い、そこに管理費や手数料が上乗せされることが多いとされています。
そのため、同じような内容でも専門業者に直接頼むより割高になる傾向があります。
| 比較項目 | ヘーベルハウスに依頼 | 専門業者に直接依頼 |
|---|---|---|
| 費用 | 手数料が上乗せされ割高になりやすい | 中間の費用がない分、安くなりやすい |
| 建物への理解 | 図面や仕様を把握している | 現地調査で確認する |
| メーカー保証との関係 | 防蟻保証を延長しやすい | メーカーの防蟻保証は延長されない場合がある |
| 工法の選択肢 | 提案される内容が限られることがある | 業者ごとに幅広い工法から選べる |
| 業者の保証 | メーカーの基準による | 5年保証などを付ける業者が多い |
専門業者に依頼する場合、多くの業者が独自に5年程度の保証を付けているので、保証がまったくなくなるわけではありません。
メーカーの防蟻保証を続けるメリットと、専門業者に頼んで下がる費用を天秤にかけて判断することがポイントです。
ただし、専門業者に頼む前には、ヘーベルハウスの他の保証に影響が出ないかを窓口で確認しておくと安心です。
床に穴を開ける施工などが、構造や防水の保証に関わってくる可能性も、完全には否定できません。
確認したうえで問題がなければ、メーカーの見積もりを1つの基準として、専門業者の見積もりと比べるのが失敗しない進め方と言えます。
最終的にメーカーへ依頼することになったとしても、他社の金額を知っておけば、提示額が妥当かどうかを判断しやすくなるはずです。
相見積もりで防蟻費用を値引き交渉
防蟻処理の費用を抑えるうえで、もっとも効果が大きいのが相見積もりです。
相見積もりとは、同じ条件で複数の会社から見積もりを取り、金額や内容を比べることを言います。
シロアリ駆除の料金には定価がなく、業者によって坪単価や含まれる作業の範囲がまったく異なります。
同じ家なのに、ある業者は12万円、別の業者は25万円という見積もりが出ることも、決して珍しくないのです。
1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのかを判断する材料がありません。
シロアリ駆除をお願いする会社を決めていても、他社から見積もりを取得することは値引き交渉を優位に進めるために重要です。
たとえば、ヘーベルハウスから20万円の提案を受けていても、専門業者の見積もりが13万円だとわかれば、交渉の材料として使えます。
他社ではこの金額だったと伝えるだけで、内容を見直してもらえたり、値引きに応じてもらえたりするケースは少なくありません。
相見積もりを取るときは、次の手順で進めるとスムーズです。
- 保証書と1階の床面積がわかる図面を手元に用意する
- 3社以上に同じ条件で無料調査と見積もりを依頼する
- 坪単価だけでなく、工法、薬剤、保証期間、追加費用の有無を比べる
- 気になる点は質問し、説明のわかりやすさや対応の早さも確認する
- 他社の見積もりをもとに、本命の業者と条件を交渉する
比べるときに気をつけたいのは、安さだけで選ばないことです。
極端に安い見積もりの中には、薬剤の量を減らしていたり、保証が付いていなかったりするものも紛れています。
また、無料点検を口実に訪問し、不安をあおって高額な契約を急がせる悪質な業者がいることも知っておきましょう。
その場で契約を迫られても、すぐに決めずに他社と比べる姿勢が大切です。
とはいえ、自分で信頼できる業者を何社も探し出し、1社ずつ連絡して同じ説明を繰り返すのはかなりの手間になります。
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大きな特徴は、タウンライフ独自の審査基準をクリアした優良業者のみが掲載されている点です。
シロアリ駆除は、床下という普段は見えない場所での作業になるため、施工の質を自分で確かめるのが難しい分野でもあります。
審査を通過した優良業者の中から比べられるので、悪質な業者に当たる不安を減らしながら相見積もりを進められます。
使い方は難しくありません。
スマートフォンやパソコンから、住所や建物の情報、依頼したい内容を入力して送るだけで、条件に合う複数の業者に依頼できます。
平日に時間が取れない方でも、空いた時間に数分で手続きを済ませられるのはうれしいポイントでしょう。
届いた見積もりは、先ほど紹介した比較のポイントに沿って、工法や保証期間、追加費用の有無まで並べて確認してみてください。
ヘーベルハウスの10年点検で防蟻処理を提案されたタイミングで一括見積もりを取れば、メーカーの金額と専門業者の金額をその場で比べられます。
メーカーに依頼すると決めている方にとっても、他社の見積もりは値引き交渉の大切な材料になるはずです。
また、駆除と補修の両方が必要になりそうな場合も、複数の業者の意見を聞くことで、本当に交換が必要な範囲を見極めやすくなります。
ある業者は大がかりな交換をすすめ、別の業者は部分補修で十分と判断するといったように、提案の差がそのまま費用の差になるからです。
見積もりを取ったからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。
納得できる提案がなければ断ることもできるので、まずは相場を知るつもりで気軽に利用してみるとよいでしょう。
防蟻処理はこの先も何度も繰り返すメンテナンスだからこそ、信頼できる業者を早めに見つけておくことが、長い目で見た節約につながります。
ヘーベルハウスのシロアリ対策で後悔しないために
ここまで、ヘーベルハウスのシロアリ被害の実態から、防蟻保証の注意点、再施工の費用や業者の選び方までを解説してきました。
鉄骨とヘーベル版で構成されたヘーベルハウスは、構造体がシロアリに食べられる心配がほとんどない、とても強い家です。
一方で、床組や玄関の上り框、内装の下地といった木部は残っており、シロアリ被害がまったく起こらないわけではありません。
特にアメリカカンザイシロアリは保証の対象外とされているため、羽アリや粒状のフンといったサインに日頃から目を配っておくことが大切です。
防蟻保証は家ごとに期間や条件が異なる可能性があるので、まずは保証書と工事の明細を確認するところから始めてみてください。
そのうえで、10年点検などで防蟻処理を提案されたら、メーカーの見積もりをそのまま受け入れるのではなく、専門業者の見積もりと比べることをおすすめします。
防蟻処理は5年から10年ごとに繰り返す長期のメンテナンスであり、1回あたり数万円の差でも、住み続けるうちに大きな金額の差になります。
タウンライフの一括無料見積もりを使えば、審査を通過した優良業者の提案を自宅にいながら比べられ、値引き交渉の材料も手に入るでしょう。
大切な住まいを長く守るために、正しい知識と賢い業者選びで、無理のないシロアリ対策を続けていってください。
- ヘーベルハウスの構造体は鉄骨とヘーベル版でシロアリの餌にならない
- 柱や梁が食べられて倒壊するような深刻な被害は起こりにくい
- 床組や玄関の上り框、内装の下地など木部はシロアリに狙われる
- 土間に近く湿気がこもる玄関まわりは特に注意が必要
- シロアリは断熱材や配線の被覆をかじることもある
- アメリカカンザイシロアリは空から侵入し床下の防蟻処理では防ぎにくい
- アメリカカンザイシロアリは防蟻保証の対象外とされている
- 防蟻保証の期間や条件は家ごとに異なるため保証書の確認が欠かせない
- 再施工や点検をしないと防蟻保証が延長されない場合がある
- 羽アリや蟻道、床のふかふか感は被害のサインになる
- 蟻道を壊したり市販の殺虫剤をまいたりせず専門業者に相談すること
- 防蟻処理の効果は約5年で再施工の相場は1坪5,000円から10,000円程度
- バリア工法は安く即効性があり、ベイト工法は薬剤が少なく床下に入らずに済む
- メーカー経由は安心感がある一方で専門業者より割高になりやすい
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